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いつも あんしんマネージャー NEXT をご利用いただきありがとうございます。
カスタマーサクセス担当の北村と申します。

「え、こんなに簡単に?」そんな声が上がりそうな VPP アプリ配布に関する新機能が、CLOMO PANEL Ver.1.98.0 リリースにより、追加されました。

本コラムでは、従来のアプリのインストール手順と操作を比較しながら、新機能によって何が変わったのか、どのように便利になったのかをわかりやすく解説します。

ぜひ、この機会に新機能をチェックしてみてください。

目次

VPP(Volume Purchase Program)を改めて解説

Volume Purchase Program(以下、VPP)とは、Apple 社が提供する、法人や教育機関向けのアプリの一括購入・配布を支援するプログラムです。

このサービスを利用することで、Apple Account を設定していないデバイスにも、アプリを一括配布できます。「監視対象モード」とあわせて利用することで、デバイス側の操作を必要とせずにアプリをサイレントインストールできます。

ただし、MDM 管理下のデバイスで VPP を活用する際には、VPP ライセンスの付与や剥奪といった操作が必要となるため、管理者にとっては作業負担が増えてしまう可能性があります。

詳細については「Volume Purchase Program とは」「ABM(Apple Business Manager)でできること、MDM連携について解説」をご参照ください。

リリース前後における VPP アプリ配布フローの比較

CLOMO PANEL Ver.1.98.0 から、VPP アプリの配布手順から 2 つのステップが削減され、よりシンプルな操作ができるようになりました。

[変更点]

  1. Apple Business Manager で VPP ライセンス購入後、同期ボタン 1 つでアプリが自動的に登録される。

  2. アプリインストール通知コマンド実行時に、自動で VPP ライセンス付与が行われる。

具体的には、以下のフロー図にある 2 箇所の手順が簡略化されています。

上記図を踏まえ、初期設定から配布までの各ステップにおける大きな変更点と、以前と今の操作方法を以下の表にまとめました。

ステップ以前の操作今の操作変化
2. 配布前の設定2-2:アプリを登録
※ Applications 画面から
アプリを新規の登録


2-3:ライセンス数の更新
※ 登録後のアプリを選択し「ライセンス更新」処理を
実施
2-2:ライセンスの同期
※ Settings 画面から同期ボタンをクリック (※1)
Apple Business Manager で購入済みの全アプリが自動で Applications 画面に登録され、VPP ライセンス情報の
反映まで行われます。
3. 配布手順<個別(管理者側)で
インストールを実行する
場合>

3-2:VPP ライセンスの付与
※ デバイスを選択して VPP ライセンスの付与を実行


3-2:インストールコマンドを実行
※デバイスを選択してインストール通知コマンドを実行
<個別(管理者側)で
インストールを実行する
場合>

3-2:インストール
コマンドを実行
※デバイスを選択して
アプリのインストール時に併せて VPP ライセンスの付与を実行
アプリのインストール前に 
VPP ライセンスの付与を行う
必要がなくなりました。

Devices 画面の「アプリケーションのインストールを通知」コマンド
実行時に併せて VPP ライセンス
の付与が行えます。

【補足情報】
Devices 画面の「アプリケーションのインストールを通知」コマンド実行時に、複数アプリを選択できるようになりました。

※1:注意点として、この操作を行う場合は、以下の CLOMO PANEL 画面上の「2-2:アプリの登録」で設定できる各種項目は初期値の状態で登録されますので、必要に応じて設定変更をおこなってください。

詳細については、【PANEL】VPP アプリケーションの初期設定〜配布までの流れをご参照ください。

まとめ

本コラムでは、CLOMO PANEL Ver.1.98.0 の新機能、特に VPP アプリをデバイスにインストールする手順の簡略化についてご紹介しました。
今回の CLOMO PANEL Ver.1.98.0 では、その他にも多くの新機能が実装されています。

詳細については、2025.6.25 CLOMO PANEL Ver.1.98.0 リリース
ぜひ、チェックしてみてください。

本コラムが、貴社の適切なデバイス管理の一助となれば幸いです。